先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-25~

みなさん、こんにちは。

今日は「てばなす」をテーマに少しばかりつれづれなるままに思いを書き残しておきたいと思います。

20代の頃、私は「てばなさせない」人間でした。良くも悪くも完璧主義、人一倍責任感が強く、なんでもかんでも自分でやらないと気がすまず…そのような基本スタンスでいると、あたりまえのようにやらなくてはならないことが山ほど溜まってきますよね。もちろん、この仕事が大好きなため、また20代はとにかく「修行だ!」という気構えもあったため、むしろ好き好んで「てばなさない」人生を送っていましたが、それによって得たものもある反面、失ったものもありました。それはそうですよね(笑)20代、いや30代前半まで私は5:00起き、6:30出社、そして21:00~22:00頃退社が当たり前、そして日曜日はほぼ部活が入試説明会、まぁいわゆるワーカーホリックですね。そして、その頃私が「てばなしていた」ものは“健康”でした。

私は元来、太りやすい、痩せやすい、いわゆる体重の増減が激しい人間でしたが、身長180㎝の私が30代前半の時、90㎏オーバーをしていました。ただ、20代、30代前半だと体重にはその影響が出ても、まだなんとかそれ以外の数値には出ることはなく…ある意味仕事のストレス、仕事が忙しいことを言い訳にして、暴飲暴食、不規則な生活を送り続けていました。

そして、ついに迎えた34歳4月の健康診断の結果で…はじめてお医者さんに行ってください!というくらいの数値をたたき出しました。そう、その日私は本気で「死」の恐怖を感じました。このままの生活を過ごしていたら、きっと早死にするだろうなぁと。そして、自分のVisionって何だろう。自分は何のために生きているんだろうと…。実はその2年前、実父が亡くなり、それも自分のストレスの大きな要因になっていました。

その日を境に私は「てばなす」決意をしました。やらないことを決め、そして本当に自分がやりたいこと、つまり生きていくうえで「最上位の目的」が一体何なのかを問い、また仕事もプライベートも8割で、そうすることによりある意味完璧主義の生活を送っていた頃よりも、さらに効率は上がり、充実感も増しました。また、他人と比較することが大好きで、出世意欲が強かった自分が、てばなすことにより、本当に自分が自分らしく生きていけるようになりました。その1年後、健康も戻り、いや少しストイックにやりすぎて1年間で20㎏も減少したため、むしろその後は少しゆるめましたが(笑)

そして、いまでは本当に大切なものをつかみ、それ以外はきもちよくてばなせる、そのような毎日を送っています。そして、このwithコロナの時代になり、より何が大事で何を「てばなす」のかが明確になりました。

正直、私が「てばなさない」ままであったら、このwithコロナの時代でよりバッドサイクルな日々を送っていました。ただ、きちんと「てばなし」、それでいて大事なものをきちんと「つかみとる」生活を送っているからこそ、グッドサイクルな日々を送れていると思います。アフターコロナでまちがいなく世の中は変わります。その時に、それまでの概念にとらわれず、きちんとてばなし、きちんとつかみとる、そうあれることが間違いなく大切だと感じています。

目の前の読者のみなさん、「あなたは何をてばなしますか?」