先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-59~

みなさん、おはようございます。

本日はある人を例に、みなさんだったらどうなりたいかを考えたいなぁと思います。

私の知り合いでAさんという人がいます。

Aさんはとても一本気質で、情熱的で、ひとつのことに一直線の方です。そういった面で私としてはものすごく尊敬しています。でも、残念ながら尊敬できない面もあります。どういうところか?それは、過去の栄光にすがり、また一直線のために他人の意見に耳をかさず、自分は理不尽であると公言しています。

私はAさんとはおそらく適度な距離感、ある意味ソーシャルディスタンスを保ってお付き合いをさせていただいています。もちろん、尊敬できる面も多々あるので、たくさんのことをAさんから学ばさせてもらっていますし、ある意味Aさんの尊敬できない面からも反面教師として学ばさせてもらっています。

そして、もし私自身がもしいまAさんだったらどうするのでしょうか…考えてみたことがあります。まず、私がAさんであればきっと他者から自分の評価をきちんと「きく」ことからスタートすると思います。きっとAさんの性質上、なかなか周囲の方はAさんに意見を言わないでしょうし、言ったところで聞き入れてもらえないと思って、話すらしないと思います。むしろAさんに意見を言う人はAさんのことを結果的に否定しないでしょうから、おそらくAさんにとって成長する機会が奪われてしまっているんでしょうね。たぶん、私がAさんでこの「きく」ということをまずやったら、落ち込むことになると思います。だって、周囲の人から見たら、「裸の王様」だからです。でも、立派とした「王様」であることも間違いないんです。だからこそ、王様がきちんと民の意見を聞き入れれば、耳が痛い話も出てくるでしょうが、その王様自身も、そして王様がおさめる国もとても良い国になるでしょう。そこから、良い王様になるために結果、変化するでしょうね。そして、過去の国が栄えていた頃にすがることなく、さらに発展した国へ、さらに民から信頼される王様になろうと努力するでしょうね。

だから、私はAさんを見るたびにここだけの話、とても悲しい気持ちになります。なんで、自ら「裸の王様」になってしまっているんだろうなぁと。いや、むしろAさんは「裸の王様」ではなく、自分で無理やり周囲を遠ざける「棘(いばら)の鎧を着た王様」なんだろうなぁと。

なんていうか…とっても残念です。私としてはAさんにはお世話にもなっているし、尊敬する面も多々ある、だからこそもったいないなぁという気持ちでいっぱいです。

さて、そのAさんを見ていた時、私自身が「裸の王様」にならないように気をつけなくてはいけないなぁと痛感しています。まぁ、私の場合は王様でもなんでもないですが、きちんと「きく」姿勢を大切にして、周囲からきちんと意見を言ってもらえる人間であり続けたいと思います。