先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-86~

みなさん、おはようございます。

今日は「あたりまえ」について考えてみたいと思います。

コロナ禍によって、きっとみなさんの「あたりまえ」という概念が変化したのではないでしょうか。これまで、「あたりまえ」ように送れていた生活が、一変しました。

マスクをつける生活、ソーシャルディスタンスを保つ生活、いわゆる自粛を基本とする生活…本当に数か月前の「あたりまえ」が通用しなくなりました。

ただ、だからこそこの「あたりまえの幸せ」を噛みしめたいと思います。

これまでだったら、「あたりまえ」のようにできていたことができなくなる、これってとってもつらいことですよね。

そして、このコロナ禍でその「あたりまえ」をどうにか取り戻そうとする動きもあります。少しでも、「あたりまえ」の生活を送れるように、みなさんが一生懸命努力をしています。

そのうえで、私は教員という仕事をしていて、その「あたりまえ」が決して「あたりまえ」ではないことを少しでも生徒たちに理解してほしいと感じています。

なんというか、大人も子どももそうですが、「あたりまえ」がまさに「あたりまえ」のように続くと思っている方が、少なくないと感じています。でも、果たしてそうでしょうか。

現在、コロナウィルスに加えて、日本全土を襲う大雨、そして最近では首都圏で地震が頻発しています。なんというか、ちょっとしたバランスが崩れただけで、きっとこの「あたりまえ」はさらに「あたりまえ」ではなくなる気がしています。

私自身は、このコロナを取り巻く事象は、人間へのある意味警鐘だと感じています。この「あたりまえの幸せ」は決して「あたりまえ」ではないんだよと。

だから、ひとりひとりが改めてこの「あたりまえ」を大切にするために何ができるのか、まさに人間としてのあり方が問われていると感じています。

昨日、東京都ではコロナウィルスの感染者数がついに224人となり、過去最高を更新しました。そして、西日本から東海を中心に、大雨で大変な被害が起きています。

それでも、「私には関係ないや」と考えている人が多ければ、きっともっと大きなことが起きます。なんというか、これは信号でいうと黄色信号だと思います。その黄色信号で、きちんと立ち止まり、ひとりひとりがほんの少しで良いので、何かできることをすれば…きっとい赤信号にならずにすむと思っています。

ただ、私は残念ながら次世代の生徒たちよりも、大人たちのほうにその意識が薄いのではないかなぁと感じています。そして、その姿を見ている生徒たちは、より意識は薄くなってしまうでしょう。

いまこそ、大人の出番です!私たち大人が、ほんの少しでも良いのであり方を変えて、やり方(行動)を変える、そしてその姿を次世代の生徒たちに見せてあげることができれば…

きっとこの「あたりまえの幸せ」を取り戻し、長く続くと信じています。

さて、少しでも生徒たちの手本になれるように…あり方を大切に、「あたりまえ」を大切に、今日ものらりくらり生きたいと思います。