先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-88~

みなさん、おはようございます。

日曜日の始発でお仕事(部活)です。なんというか最近始発があたりまえになってきて、このブログを書くのも始発の電車の中になっていますが、始発でも結構みなさん電車に乗っているんですよね。

東京都では3日続けての感染者200人超え…ただある意味生き方・働き方が変わらなければこのまま感染は拡大していくなぁと朝の始発電車の様子を見て感じています。

さて、今日は部活前の約2時間でいかに自分の仕事をして、そして部活を終えたらいかになるべくはやく帰宅できるのか…自分との闘いです(笑)

さて、昨日はある生徒とゆっくり対話する機会がありました。担任を外れると、実は生徒と対話する機会って減ってしまうんですが、昨日は久しぶりに担任気分を思い出しました。

そのうえで、感じたことは、やっぱり教員という仕事はいかに生徒と向き合う時間を確保できるかが大切であり、それが実際の学校現場ではなかなか取れない現実があるということです。クラスに40人いて、ひとりひとりと10分面談をするだけでも400分かかります。この400分を確保するだけでも、朝のHR前や昼休み、放課後を利用するしかありません。ただ、授業や校務分掌、そして何よりクラブ指導があると、実際にはこれらの時間を確保することは容易ではありません。

正直、これではダメなんです!私も昨日約1時間、生徒と対話しました。正直その1時間でやるべき仕事はありましたが、偶然にも優先順位が低い仕事だったので、後回しができました。ただ、そのかわりその仕事をするために日曜日に始発で学校に出勤するのも事実です。

私はある意味そういう状況でも楽しんでしまうタイプですが、それでもできることなら日曜日はゆっくり休みたいですし、部活が始まる直前に学校に行き、終えたらすぐに帰宅したのが本音です(笑)

つまり、学校現場では優先順位が高い仕事がどうしても後回しにしなくてはならない環境があるなぁと感じます。

あらためて、このコロナ禍で何が大切なのか、「最上位の目的」をひとりひとりがきちんと考え、そのうえで本当にやるべきことをきちんとやっていくのが大切だと感じています。

そして、やっぱり教育現場では生徒と向き合い、彼らとともに伴走していくこと、それがどのような学校でも無理なくできることが大切ではないかなぁと切に感じます。

現在、教員志望者が減少しているという事実があります。私は、教員という仕事は本当に素晴らしいものだと感じています。でも、教員になりたいと考える若者が敬遠したくなる側面があるのも事実です。ただし、本気で教員になりたい人が教員になりたくないと思える状態であるのであれば、それは教育現場が健全に機能していない証拠です。

教員という仕事がとても魅力的なものであり、また教員という仕事に就きたいという人がもっと増えてもらうために…現場の先生が本当にやるべきことをやれる環境に少しずつでも改善してほしい、むしろ改善していきたいと思う今日この頃です。

もちろん、ひとりではできません。だからこそみんなで、教育現場をより魅力あふれるものにして、次世代の若者がさらに輝ける場にしていきましょう!