先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-225~

みなさん、おはようございます。

「見て見てちゃん」、こういう人近くにいますか?

実は、先日友人のお子さんと戯れました。その時、その子は何かをやると、必ず「見て見て」と言ってきます。シンプルにかわいいです。

なんというか、小さい子って、何かやったりできたりすると「見てほしい」んですよね。そして、もちろんそこで褒めてあげたりすると、ものすごく喜びます。

ある意味、教育の原点なんでしょうね。なんというか、幼い子に見て見てと言われるとうれしくなりますし、もちろん、見て見てと言われなくてもきちんとみとって、その子がやったことに対してきちんとリアクションをすることがとても大切なことなんだと思います。

さて、それではそれが何十年も経過して、大人の社会での「見て見てちゃん」はどうでしょう…

実は、先日ある「見て見てちゃん」と遭遇しました。すでにベテランの域に達している年齢の方ですが…なんというかコメントはできませんでした。

ただ、これはその人がどうこうではなく、きっときちんと親が「見て見てちゃん」に対してきちんと見ていない、つまりきちんと評価したり声がけしていないからこそ起きる現象なんだと思います。つまり、大人の社会ではいえば、管理職といわれるマネージャーが親にあたりますよね。

実は、先日ある他校の先生とお話をしている時に、学校という組織には「見て見てちゃん」が多いという話になりました。と、言うのも学校は管理職以外はここでいうならば子どもです。だから、一般の先生方同士で承認し合っても、あまり効果が出ないんですよね。そして、管理職も一般的には多忙なため、なかなか「見て見てちゃん」にかまってあげることはできません。そうすると、「見て見てちゃん」たちはもっと「見て見て」とアピールするか、拗ねてしまいます。

うーん、シンプルにかわいいですね(笑)ただ、それが10歳以下くらいの本当の子どもであるならば心からかわいいと言えるのですが、それが40代、50代以上の大人であるならば…コメントできません。

つまり、学校という組織はなかなか見てもらえない、評価してもらえない、承認してもらえない構造になっているのが事実だと思います。

だから、なぜか部活動の実績や進学実績などがその先生の評価につながってしまい、行き過ぎた指導、そして個人商店的な考えに至ってしまうんだろうなぁと思います。

そういう意味でも、学校におけるマネジャーの役割は他の組織よりも改めて大きいんだと感じます。

「見て見てちゃん」が存在する原因は何か!?そのあたりを考えてみると、みなさんが働いている組織の成熟度合が見えてくるかもしれませんね。