先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-283~

みなさん、こんにちは。

最近、Twitterではやたら学校の先生が勤務時間や働き方、また部活のあり方についてのコメントをつぶやいているのが流れてきます。

ちょっと思うところがあるため、今日はつれづれなるままにいまの学校現場とこれから先生になりたい人のために書き連ねていこうと思います。

まず、シンプルに言えるのは、いま現在の学校現場はなかなかの業務過多というのが真実です。小中高と校種にもよりますが、多くの学校で厳しい状況にあることは確かです。

それはなぜか!?もちろんさまざまな要因はありますが、一番の要因は学校の先生の業務の種類の多さにあると思います。実は、一般企業から学校の先生になった人の知り合いが何人かいるのですが、みなさんが口をそろえて言うのは、学校の先生は「なんでも屋」ということです。一般企業であれば、営業部であれば営業業務、経理部であれば経理、というように実は業務の種類は限られますし、総合職はいわゆるマネジメントがその仕事で、それ以外の仕事はしませんよね。一般企業の人からは、「学校の先生は授業というプレゼンをメインとしつつ、クラスをマネジメントし、部活をマネジメントし、そのうえで校務分掌にあたる…一般的には最低でも4つの業務を担うわけですから、それはブラックですよ(笑)」と言われていました。確かにそうだなぁと感じます。だから、欧米では部活を外部委託したり、校務分掌を専門的に担う人材がいます。

実は私自身も臨時休校期間があけた6月から11月は部活と校務分掌がものすごいことになり、ほとんど休みなく働いていました。しかし、12月となり部活が停止となった瞬間、定時で帰宅できる日が増えました。私自身は部活に携わることは有意義な時間だと考えていますが、それでも年をとって今のかかわり方ができるかと言われると正直厳しいと思います。そういう意味でも、このコロナ禍で改めて学校現場が大きく変化してほしいと思いますし、特に部活や校務分掌のあり方は改善の余地があると感じています。

最近、TwitterなどのSNSで、学校の先生が悲痛のコメントを残しているものを目にします。そういうものをみるたびに、次世代を担う子どもたちと最も近い距離で接する大人が苦しんでいたら、きっと良い影響はおよぼさないと心配しています。

そして、これらを踏まえて次世代の学校の先生を目指す人々へ…年々、学校の先生を目指す若者が減少していることは事実です。ただ、学校の先生というのは間違いなく魅力ある職業だと思います。ただ、現実的には魅力が失われている面があるのも事実です。それらの現実を踏まえて、自分のあり方を確立しながら、ぜひひとりでも多くの若者が学校の先生を目指してほしいと思います。

そして何より…いま学校現場にいる私たち現場の先輩教員が、希望に満ち溢れる若い先生方をしっかりと育成して、ともに学び合い高め合って、魅力あふれる学校現場にしていかなくてはならないなぁと思います。

もうマウントをとるのはやめましょう。そして、自分のあり方を良い意味で疑い、変化していきましょう。学校現場が変わらなければ、日本の未来は明るくないかなぁと思う今日この頃です。