先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-41~

みなさん、おはようございます。

今週はいよいよ出勤が増えてきました。昨日で緊急事態宣言も全面的に解除され、いよいよ新しい生活様式をベースとして、学校も再開することとなりそうです。

東京都の学校でも今週は、学校再開に向けて本格的に動き出すことになりそうですね。

実は本日は午後から出勤なのですが、朝から出勤してすみっこの教室に隠れて(笑)、朝からがっつり仕事をしています。自分自身も新しい生活に慣れるために、ある意味リハビリをしないといけないですからね。

さて、最近考えているのは6月以降は「新しい生活様式」のうえで「学校」はどうなるのか?ということです。

よくブラック部活、ブラック教員などと学校の先生の働き方がここ数年問題となっていました。私自身も20代の頃は間違いなくブラックでしたし、30代前半頃もなかなかの働き方でした。ようやく30代中盤になり、自分自身のマインドや生活も変えた頃からある意味「人間らしい」生活を送るようになっていましたが(笑)、それでもやはり休日は部活や入試説明会などが入ることもあり、キリストが定めた週に1回の安息日を取れない一週間もしばしばです。

ある意味それらを覚悟し教員となり、またそれを楽しんでいる面もあるため、私自身そう大きなストレスを感じたことはありませんが、それでもやはり休めないよりは休めたほうがよいですよね。

そして、このwithコロナとなり、私はまさか教員になってからほぼ2か月在宅勤務ということを経験することになることは思ってもみないことが起きました。

過ごしてみての率直な感想は…これは間違いなく「働き方改革」ができるぞ!と痛感しました。

なんというか…あえて批判覚悟でいうと、先生の仕事って無駄が多すぎです。もちろん、私は無駄って大事だとは思います。でも、なんというかもっとその無駄を排除して、良いカタチにできるとこの臨時休校期間中に感じました。

また、生徒たちも感じたかもしれません。それは、毎日学校に行く必要があるのか?私は現時点では学校の存在は否定しません。でも、毎日通学する意味があるのか?毎日部活をする意味があるのか?ものすごく考えさせられました。

おそらくwithコロナの時代が数年続く中で、社会は間違いなくリモートワークが増え、毎日毎晩仕事をするという旧日本社会の仕事の仕方は減ってくると思います。もちろん、仕事量が半減するとは言いませんが、それでもいわゆる「無駄」な仕事、「無駄」な時間は減り、より生産性を増しながら、質の高い仕事ができるようになると思います。

たとえば、教員という仕事をとってもたとえば2日間リモートワークにするだけで、通勤時間・会議時間・部活の指導時間など減らせるものは多くあります。その時間をクリエイティブな時間や休息時間に活用すれば、より魅力的な学校運営ができると思います。

でも、なんとなく社会はまた元に戻そうとしている気がしています。でも、個人的にはコロナ前に戻すのではなく、新たな未来を創るという未来志向でこれからの学校、これからの教師像をつくりあげていきたいと思います。

フェイスガードをつけて、分散登校をして、感染リスクを高めてまで学校に通学する意味は何なのか?その意味をきちんと生徒たちに共有し、お互いが納得をしたうえで新しい学校をつくりあげていきたいと思います。

そして、「無駄」とよばれるものも、本当に意味のない「無駄」ではなく、未来につながる「無駄」なものを生み出していけたらと考えています。

さて、日本社会は元に戻るのか?それとも新しい未来を生み出せるのか?

きっとそれはひとりひとりの意識にかかっています。