先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-113~

みなさん、おはようございます。

昨晩は今夏初クーラーを使用しましたが、やっぱり寝苦しさがなくなりますね。この一週間くらい、夜はクーラーのお世話になりそうです。

さて、勤務校の期末試験も始まり、私が担当する教科の試験は昨日終了しました。大きなミスも無く、無事に採点業務に移れましたが、そこで一点例年と異なることがありました。

これは、本校だけのことなのか、他校さんでも起きていることなのか…とても気になっていることなので、本日はそのことについてつれづれなるままに書き連ねてみたいと思います。

それは、シンプルに「出来が良い」ということです。今年度、確かにコロナウィルスによる臨時休校の影響で、試験範囲は狭まっています。しかし、特に試験の難易度を下げているわけでもなく、むしろ私が担当している教科は他教科と比べて平均点が低めになる傾向がありました。しかし、まぁ、とにかく「出来が良い」!。私の科目は2,3年生が対象ですが、担当する同じ教科の先生方もみなさん口をそろえて同じことを言います。まだ採点業務が終了したわけではないので、正確なものはわかりませんが…間違いなく例年と比べても平均点が10点くらいは異なるなぁという印象です。

さて、その要因は何か?もちろん、その要因はいくつも挙がると思います。ただ、私は間違いなく勉強時間の確保ができているのではないかと考えています。それはそうですよね。高校生たちはまともに外出もできず、また部活も特定の部活を除いては活発に活動をしていないため、時間にゆとりがあるのだと思います。また、私もクラスによっては進度が異なるため、テスト直前の時間を自習にしたクラスがありましたが、その時間も例年以上にテスト勉強に真摯に取り組んでいた印象があります。本校は1学期の中間試験が中止となり、期末試験の一発勝負になってしまったということも要因の一つかもしれませんが、それにしても良い傾向だと感じています。また、答案をみても努力が伺える解答になっていて、本校だけかもしれませんが、コロナウィルスの影響により、学生が勉強するようになったのかなぁと感じています。そのようなことを昨日の夜職員室で同僚と話をしていたら、もしかしたら「付属校」にその傾向は顕著に出ているかもしれないという話になりました。「付属校」ではもともとが勉強に対するモチベーションが若干低下する傾向にあります。また、比較的部活が盛んな学校が多く、部活にさかれる時間が多いです。しかし、元々は勉強に対するモチベーションが高い生徒が多いのは事実です。それらが偶然にも重なり、こういった現象が起きているのではないかなぁと思います。そう考えると…ものすごい個人的な意見ですが、今後学校において部活を「量より質」に完全シフトして、週に3回くらいをベースとして、運動部でも文化部でも校外の活動とでも兼業できるようにする…またより自習できるしかけをすれば本校生徒はさらに勉強を楽しみ、部活で鍛錬していくのではないかなぁと考えています。本校は現在まだまだ「質より量」の学校です。だからこそ、本校がそして本校生徒がさらに成長するチャンスがあるんだなぁとワクワクしながら、採点をしています。

教員、大人の自己満に陥らない学校!もちろん、そうありたいですね。