先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-172~

みなさん、おはようございます。

さて本日から勤務校は50分×6時間授業が再開されます。それに伴い、朝練習も解禁され、部活動も最終下刻時刻が通常に戻ります。

この正常化が勤務校に何をもたらすのか…楽しみです。

さて、ここのところ教員採用試験の結果報告の連絡をよく受けています。私が大学の教職課程の授業を担当していることもあり、そちらの学生さんはもちろん卒業生などからも連絡をもらいます。

もちろん良い報告もあればそうではない報告もあります。しかし、その違いって何なんでしょうね。実は、この人はいつ先生になってもおかしくない!という人が不採用になることもあれば、この人が!?という人が合格していることもあります。そして、この人が!?という人が合格した後、現場で本人はもちろんその周囲の人が苦労しているという風の噂を耳にすることがあります。

なんというか人事、採用って本当に難しいなぁと思います。

これは教員の世界だけではなく、すべてのことに共通することだと感じますが、本当に人事というのは難しく、それでいてとても大事なことなんですよね。

ただ、私は教育現場に身を置くひとりとして、教員の採用方式にはまだまだ改善の余地があると感じています。これは決していまの採用システムを否定することではありませんが、もっと多くの有望な人材を確保して、そうではない人をふるいにかけるには他の方式や新たな方式があるんだと感じています。

私は公立高校ではなく私立高校で勤務しているため、私立高校のほうが採用システムに独自性を出せます。シンプルにいえば一企業ですからね。だから私立高校の採用のほうが、ある意味柔軟ですし、もちろん公立高校の採用システムがどうしても画一的にならざるを得ないことも重々承知しています。しかしただでさえ人材が不足しているといわれている教育現場において、withコロナによりさらに人材が必要となってきています。そのような中で、どのように人材を確保するのか、またそれだけ魅力ある職業にできるのか、おそらくこの数年がひとつのターニングポイントになってくると感じています。

きっと有望な人材をきちんと採用し、なおかつきちんと育む学校はある程度永続的に生き残っていけるでしょう。しかし、そうではない私立学校やまた公立高校の採用制度がいまとそう大きく変わることがなければ、他の業界に優秀な人材が流出してしまうと危惧しています。

学校の先生は魅力ある仕事です。しかし、その仕事に就きたくてもつけない、またせっかく魅力ある仕事を魅力ないもの、つまりブラックにしていくのは誰なのか…絆創膏をはりつける対処療法ではなく根治治療をしていくことが必要不可欠だと感じる今日この頃です。

さて、改めて本日から勤務校は正常化されます。その正常化が何をもたらすのか…俯瞰してこの数か月は過ごします。