先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-31~

みなさん、こんにちは。

昨晩は久しぶりに午前様しました。実は、昨日は兼任講師を務める大学の初回の授業で、私は二部の教職課程の授業を担当しているため、終了が21:30頃、その後授業の打ち合わせなどがあり、気づいたら0:00を過ぎていました。眠いです(笑)

さて、今日はオンライン授業について少しつれづれなるままに書き連ねてみたいと思います。みなさんはオンライン授業と言われて、どのような授業を想像されますか?

私はずばり授業時間ずっと双方向、つまりZoomなどのツールを活用した授業をイメージしてしまいますが、実際の現場ではそうではありません。もちろん、授業によって異なるとは思いますが、この一週間大学現場で行われてきたオンライン授業は大きく分けて以下のとおりです。

・講義型(一方向)→PDF資料やパワポの映像資料などが配付されて、そのうえで課題を提出

・演習型(双方向)→双方向ツールを活用して議論などをメインに展開

まずは大きくこの2つに分かれますが、ここからさらに細分化されます。たとえば、講義型も資料の差や課題の差がありますし、演習型も双方向ツールを活用するものの、先生が一方的に話していることもあるそうです。正直、私は自分が授業をする前から卒業生の大学生にヒアリングをして、実際の大学生の実情を踏まえてどのような授業が良いのかを模索していました。また、オンライン環境の差も相当あり、なかなか長時間双方向での授業は厳しそうだということもわかってきました。

そのえで、私は講義型と演習型の中間くらいを取るようにしました。具体的には以下の通りです。心がけたのは、双方向での顔のみえるコミュニケーションの時間を短時間でも確保することと、授業時間中は私が常に双方向できる状態でいること、イメージとしては教室で見守っている姿勢をつくることです。

《私の大学について》

※授業時間中、担当者は常にMeetを開いていますので、お時間が許す方はいつでもお越しください。

※LINEのオープンチャットを開設しましたので、以下のリンクからお入りいただき、簡単な質疑応答はこちらでお願いします。(こちらも不慣れなため、システム上のミスなどもあるかもしれませんので、そういったものもぜひこちらにお願いします。)

《本日の流れ》

★まずは毎回、授業のグラウンドルールを確認してどんどん挑戦していきましょう!

①本日の流れを読んでください。【10分】

②資料の①を見たうえで、参考資料や動画を見てください。【30分】

③双方向ツールを活用して情報交換しましょう。【10分】

④改めて資料や動画を見直してください。【15分】

⑤双方向ツールを活用して情報交換しましょう。(MeetorLINEのオープンチャット)【10分】

⑥振り返りシートを“質より量”で取り組んで、送信してください。【10分】

⑦双方向ツール(MeetorLINEのオープンチャット)を活用して、問答をして終えましょう。【1人1分程度/計5分】

 

このような流れで初回の授業を実施してみましたが、おかげさまで学生さんは無理なく学べたようです。もちろん、今後の状況次第で少しずつ変化させていこうとは思いますが、大事なことは何よりもきちんと「学べる環境」をつくることだと思います。こちらの思いが先行をして無理にずっと双方向ツールを活用したり、新しいツールを使うのではなく、学生さんたちにとって何が一番有益なのかを考えて授業をつくる…もちろん私自身もまだまだ発展途上ですが、決して忘れてはいけない姿勢です。そして何より感じたことは、一緒に学んでいく姿勢を忘れないことですね。正直、現在全国的にオンライン授業が普及していますが、それらに携わる多くの先生方が初心者の方が多いと思います。だからこそ、学生さんたちと一緒に学んでいく姿勢でいれば、きっと学生さんたちも助けてくれるし、多少の失敗ならきっと優しく許してくれると思います。もちろん、なるべくミスを少なくするために、さまざまな想定と準備をすることが大前提ですが。

昨日は私にとって人生初のオンライン授業でしたが…まずはその場に立ち会ってくれた学生さんたちに感謝です。そして、それまで準備をする中で、さまざまな意見をくれた卒業生や他の先生方にも感謝です。