先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-53~

みなさん、こんにちは。

6月1日から勤務校の分散登校が開始され、久しぶりに一週間(週休日を除く)フルに朝から晩まで勤務しました。いやー、やはり疲れますね。今日はまだ部活も開始されていないためお休みですが、久しぶりに朝寝坊しました(笑)とは言っても、コロナ前の部活バリバリの時と比べると、それでも帰宅時間は普段より早いのですが、消毒や生徒対応などこれまでにない気を遣うことが多かったですし、心身ともになんだかんだ疲れていたんだなぁと思いました。今日も実は若干の仕事を持って帰ってきましたが、午前中にはあげて、午後はのんびりしたいと思います。また、明日からは3週目以降の学校のスケジュールなども決まるため、それに備えて鋭気を養います。

さて、少し素性がばれますが、実は私がこの6月の1週目に疲れ果てた一つの要因が、部活でした。実は、私はこの夏、唯一大会を実施することが決定をした部活の顧問を務めています。…って、おわかりですよね(笑)そう、某野●部です。しかも、今年から紆余曲折あって、部長を務めることとなり、大会決定の翌日から怒涛のようにその対応に追われていました。勤務校としては部活再開は当然していないものの、大会が開催され、参加するのであれば怪我防止・熱中症予防など、大会に参加するうえでの生徒の安全対策をするべく練習せざるを得ません。そのため、学校側からは2週目から、つまり明日からの練習再開の許可がおりました。ただ、そうは言ってもいつも通り再開できるわけではありません。また、練習の強制もできません。そして、何より1年生はいまだ仮入部期間もないまま、部員登録が迫っているため、そちらの説明や対応もしなくてはなりません。正直、私はこの一週間、ほぼ部活の対応しかできず、お休みの日も資料作成に追われる日々を過ごしていました。

そして、だからこそ私はここで言わせてもらいたいと思います。私自身はなんとなくさまざまな想定と準備をして動くタイプの人間です。そのため、大会がどのようなカタチで開催されても良いように準備をし、その準備をしてきました。しかし、そのような人間であっても正直この一週間は苦しかったです。部活の対応をしながらも、分散登校で生徒は登校をし、授業をし、消毒をし、登下校指導をし、その他校務分掌業務をする。シンプルにきつかったです。ただ、私は一緒に働く顧問や同僚に恵まれて、特に部活再開の面でもさまざまな方がフォローをしてくれたおかげで、なんとか波風立てることなく進めることができました。

でも、その時ふと思ったんです。他の学校はどうなんだろうと。知り合いの同じ部活の先生と連絡をしたところ、やはり苦労していることが耳に入ってきました。それはそうですよね…。だからこそ、私はあえて言います。「部活って何ですか?」と。

私は一顧問として、できることなら部員たちに安全・安心を確保して大会に出場をして、これまでの成果を発揮してもらいたいと思っています。でも、その安全・安心が確保されるのか。もちろんゼロリスクを確保してほしいとは言いません。ただ、私はよりベターな選択肢があったのではないかと考えています。また、何よりもいま学校現場の先生たちは疲弊しています。「2か月先生たちは休みでよかったね」なんていう声がSNSなどで聞こえてきますが、みんながみんな休んでいるわけではないですし、むしろ休んでいない人のほうが多いと思います。私自身も正直この2か月間、確かに在宅勤務がメインでしたが、それでも動画配信型授業の準備や普段の授業準備などさまざまな準備をしてきました。そこにきて、部活を再開し、その対応に追われてなかなかの日々を送ります。来週からは分散登校+部活の引率も入り、なかなかの日々になりそうです(笑)

だからこそ、私はあえて問います。決して部活を否定しません。でも、「部活って何ですか?」と。

さて、改めて鋭気を養ってこれからに備えたいと思います。何はともあれ「生徒ファースト」で。