先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-155~

みなさん、おはようございます。

本当に最近は涼しくなってきて、とても身体が楽になってきましたね。

仕事にもだいぶゆとりが生まれてきたので、ここでしっかりペースをつくって、長い2学期を健康で乗り切りたいと思います。

さて、そのゆとりを活かして空き時間で読書をしていますが、ある一冊の本と出会い感銘を受けています。その一冊はある都立高校の某Y部の監督さんの本です。監督であり、教員です。実は本校の監督ととても仲が良く、毎年2回程度は練習試合をさせていただく仲ですが、その方がこれまでの軌跡をまとめられたということでした。私も面識程度はあり、ぜひ読んでみたいと思い、一冊購入しました。書店で販売しているものではないので、本校の監督にお願いをして購入したのですが…まぁとにかく目から鱗の一冊でした。もらった翌日には読み終わってしまい、とにかくその先生の印象が変わると同時に、なんというか今後の部活動のあり方、教員のあり方、そして何より生徒指導のあり方を考えさせられました。

実はその先生は私と同じ教科の先生で、教員としてもきちんと担任を持ち、授業を教え、まずは教員としてしっかりとしたうえで、部活動に携わるスタンスでした。そして、そのうえで少しでも早くグランドに行って部活指導をしようとしていた…なんというか当たり前のようで当たり前ではないんですよね。もちろん、本校でも多くの先生が教員としてしっかりと仕事をしたうえで、部活動にあたっています。ただ、中にはそうではなくて、優先順位を間違ってしまっている方もいます。そういう意味で、その先生は当たり前のことをものすごくきちんとなされたうえで、部活動でも好成績をおさめ、何よりも生徒指導をきちんと行われている…なんというか自分自身もっとできるなぁと読んでいて痛感させられました。

また、その先生は実際に選手としては高校までしかその競技に携わっていません。そして、そのせいでだいぶ苦労もしたようです。しかし、その先生はきちんと結果を出しています。なんというか中途半端に一流をきどって、変なプライドを捨てきれないまま、ただ実技指導をするだけの方も世間にはいるようですが、決してそうではないということを知り、また考えさせられることがありました。

なんというか…やっぱり子どもたちはそういう大人の姿を見ていますよね。私も練習試合などで全国大会常連校の監督や指導者の方とお会いする機会がありますが、そういった方ほどとても謙虚で、丁寧です。私のような実技指導をしない顧問に対してもきちんとした姿勢で接してくれます。そして、逆に結果は出ていないけれどご自身は一流と言われる方ほど…です(笑)

やっぱり、そういうところが結果に結びついていくのかもしれませんね。

その先生の本と出会えて、本当に良かったです。私は実技指導をする立場にはありませんが、それでもできることはありますし、そのうえでのあり方は確立できます。

自分の教員としてのあり方を見つめ直そう、そう思えた今日この頃です。