先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-174~

みなさん、おはようございます。

昨日はとある方のオンラインmtg.をしましたが、ここのところ悩んでいたことが一気に解決しました。それは、教育現場におけるICT化についてです。

個人的には、ICT化、オンライン化が進むことには賛成です。しかしながら、とにかく「手段の目的化」にならないことが心配の材料でした。

勤務校でも次年度から全教職員、全生徒に対してタブレットiPad)が支給されます。そして、校務や授業において活用することが必須となってきます。

校務においては間違いなくペーパーレス化が進み、業務の改善になることは想定されます。うれしいことですね。しかし、授業においてどのように活用できるのか…今一つピンときておらずずっとモヤモヤしていました。これが完全にオンラインの授業であれば、間違いなく必須だと思えるのですが、基本対面授業をベースとして、そのうえでのタブレットの活用…他校の先駆的な実践例をみても、もちろん活用することによって授業の幅はひろがりますが、劇的な変化がもたらせるのかなぁと何かモヤモヤがありました。

しかし、昨日実際にオンライン授業をバリバリ実践されている方とお話をさせてもらって、そのモヤモヤが晴れました。また、自分自身がとらわれていたということにも気づかされました。

結論から言うと、「劇的な変化はいらない」ということです。そのうえで、いまの授業をちょっと改善するスパイスのようにタブレットを活用することで十分ということです。私自身が、タブレットが導入されることにより、「劇的な変化」をさせなくてはならないと変に力んでいたんですね。

そして、冷静になって考えてみれば、タブレットを活用して学力がものすごく向上するわけではないですし、タブレットを活用してものすごく授業力が向上したということをそう耳にすることはありませんしね。いまの授業を1~2割程度レベルアップするためのツール、まさに文具のひとつとして活用する…そう考えたらものすごく気が楽になり、なおかつアイディアがどんどん生まれてきました。

また、昨日お話した方の実際のオンライン授業の一部を拝見して、改めてコンテンツの大切さを痛感させられることになりました。タブレットやアプリをどんどん活用することも良いのですが、やはり何のためにそれらを活用するのか、そこに立ち戻らないと危険だということも再認識することができました。

本当に昨日お話させていただいた方には感謝です。ただ、個人的にはappleペンシルマスターにはなって、授業の幅は広げたいと思いますので、そのあたりは自分自身のスキルアップも楽しみながら、タブレットを活用して、いまより1~2割増の授業力向上を目指します。