先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-190~

みなさん、おはようございます。

2学期後半の授業はこれまでとは異なることをやってみます。実は、学校が正常化して、ものすごく悩んだこと、それがいかに生徒を「自走」させるかということです。

なんとなく、授業が50分に戻り、部活の制限がなくなり、学校全体の雰囲気が「やらされる」ものになってきたように感じています。

これまでは、40分授業という短時間の中で生徒たちは集中し、また部活動も限られた時間の中で、精一杯活動していたようでした。しかし、これらの制限が無くなると、なんとなくやらされているなぁという印象を受けます。また、生徒からも40分授業のほうが集中できたという声や、部活動が雨などで中止になった瞬間に喜ぶ生徒もいたりして…これまではコロナ禍の制限された中で、生徒はいかに学び、いかに部活動に励むのか、わずかしかない時間を精一杯一生懸命やろうとしていました。しかし、なんとなく今はそうではなくなってきている気がします。また、軒並み行事も中止され、学校に来ても授業か部活…確かにそれでは生徒の集中力は途切れてしまうのも無理はないかと感じています。

そのような中、私は現在の生徒たちの状況を踏まえて、最初の10分間をある意味「捨てる」ことにしました。もちろん、これはバリバリの受験校ではないからこそできることかもしれませんが、最初の10分間で生徒たちが4人×1チームをつくり、そのチームでアイスブレイクをするという時間にしました。そして、これをパフォーマンス評価の一部とします。これはコロナ禍でクラスのチームビルディングが不足している、また協同作業自体が減っていることを鑑みてのことです。また、生徒たちには最初の10分間でしっかりと場づくりをして、残りの40分間をフルに集中して授業が受けられるような時間にしてほしいと伝えてあります。これがどのように授業中の学びに作用するのか…もちろん批判もあるでしょう。しかし、考えに考えてこのような決断を下しました。

50分の集中しない時間よりも40分の集中する時間、そのための10分間ととらえて2学期後半は生徒たちにその10分間を託します。

どういう時間になるのか、そして期末試験の結果がどのように出るのか…正直不安な気持ちもありますが、挑戦しなくては始まりません!とにかく生徒たちの自走をテーマに2学期後半はチャレンジしていきます。