先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日~

東京の私学の先生がコロナ禍に置かれた教育現場でなんとなく奮闘する物語です。

先生vs.コロナ~終戦Xデーまであと★日-253~

みなさん、おはようございます。

今日はクリスマスイブ…私を含めて多くの方は仕事だと思いますが、ものすごく大きなプレゼントがあります。

それは、勤務校の男子バスケットボール部ウィンターカップに出場し、本日その初戦を迎えるんです!初戦から強豪校ということで、厳しい試合が予想されますが、今日は仕事の合間にガッツリ観戦させてもらおうと思います。もちろん、それまでの間はしっかりと仕事をして休憩がてらとはなりますが、ものすごくうれしいことですよね。

もちろん、全国大会に出場する部活だけではなく、それ以外の運動部や文化部が盛んなことは個人的には良いことだと思っています。もちろん、昨今騒がせている「ブラック部活」であってはなりません。だからこそ、いかに生徒が主体性と当事者意識を持ってそれらの活動に取り組んでいるのか、またそこに関わる指導者たちも決して家庭やプライベートを犠牲にしない関わり方が必要なんだと思います。もちろん、すべてきれいごとではおさまらないこともしっています。私自身も野球部という部活の顧問を10年以上続けてきて、正直勤務校でもお休みは取っていないベスト5に常にランクインしているそうです(笑)もちろん、もう少し休みたいなぁと思う時はありますし、そのあたりは改善する余地もあるんだと思います。

ただ、学校全体の組織を考えて、何が必要か、何が不要かをきちんと見極めたうえで、さらに10年後、20年後、30年後という長期的展望を持ちながらいま目の前の生徒をいかに大切にしていくか…改めて学校という場が岐路に立たされていると痛感しています。

また、さらに感じるのが後継者の問題です。特に学校現場は、部活動における後継者の問題で頭を悩ましているということをよく耳にします。もちろん、それは部活動だけではなく業務全般だと感じています。あきらかに、世代によって働き方が変化して、また社会が変化をして、学校という場が大きく変化をしようとしています。しかし、それでいてなかなか保護者や生徒たちのニーズは変化をせず、またそのニーズも多様化しています。そういう意味でも、学校はこのままでは持続可能な組織でいるのは困難だと感じることがあります。

だからこそ、一体何ができるのか!?と問うたときに、やはり次世代が魅力を感じて、教員という仕事を本気でやりたくなる事業承継が大事だということです。

最近、サラリーマン教員が増えていると耳にします。実際にそういう面があると実感している反面、果たしてサラリーマン、たとえば定時で帰宅したり、自分の子どもの体育祭などで休むことが悪いことなのか…きちんと見極めなくてはいけません。

学校は生徒も先生も元気が無ければ、衰退します。そして、それはいずれ日本社会を衰退させることと一緒です。今一度、「きょういく」とは一体何なのか、そしてそこに携わる「きょういん」という仕事は一体何なのか、それを見つめ直して教員という仕事を全うしたいと思う今日この頃です。